原作「国宝」を読みました

映画「国宝」の興行収入が、邦画で歴代1位になったそうですね。

文芸作品の映画が国内での興行成績1位というのは、世界的にみて稀なんじゃないでしょうか。

100年後には、映画そのものが国宝のような評価をされているかもしれませんね。

原作の「国宝」も読んでみました。

原作の方は喜久雄以外の登場人物のエピソードがかなり詳しく語られており、プロットも映画版とは異なります。

国宝となった喜久雄は舞台の上で新たな境地に達し「きれいやなあ」と呟くのですが、その後大変なことが起きてしまい物語は幕を下ろします。

でもおそらく大丈夫でしょう。

原作には徳次がいるからです。

「徳次って誰?」と思われる方がほとんどかと思われます。

徳次は、映画序盤の宴席で喜久雄と一緒に歌舞伎の出し物を披露していた少年です。

原作での徳次は、喜久雄と共に成長します。少年期はもちろん青年、中年を共に過ごします。

喜久雄からは「この世界に入って、ずっと徳ちゃんだけ味方やったわ」と言われる存在です。

二人は約束を交わし、一度別れてしまいます。

しばらく姿を消すのですが、物語の終盤に徳次は帰還します。

喜久雄と同等に力をつけた徳次が側にいれば、どんな困難でも乗り越えられるはずです。

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