睡眠関連の歯科治療
睡眠時無呼吸治療(オーラルアプライアンス)
軽症の睡眠時無呼吸症候群治療の第一選択
睡眠中は筋肉などの軟組織の緊張がゆるむため、起床時と比べ気道は狭くなってしまいます。
(健常者は少し気道が狭くなっても、十分に空気が通るためいびきはかきません。)
狭くなった気道がぶるぶる震えて音が出るのがいびきです。
さらに気道が狭くなると、空気は完全に通らなくなってしまい呼吸が一時的に止まってしまいます。
これが睡眠時無呼吸症です。
呼吸が止まれば酸素不足になるため、心臓などの循環器に過度な負担がかかることになります。
寝ている間に疲れてしまい昼間のパフォーマンスが下がったり、眠気による交通事故を引き起こす原因となります。
重症の睡眠時無呼吸症候群の治療法の第一選択はCPAPですが、軽症の場合は歯科でのオーラルアプライアンス(OA)治療が第一選択となります。
睡眠時無呼吸症候群に用いるOAは、下顎を前方に位置させるためのマウスピースのことです。
(スリープスプリントとも言います。)
下顎を前方に移動させることで咽頭周囲の気道は広くなり、睡眠中の空気の通りを良くすることができます。
治療の流れ
①耳鼻科や呼吸器内科などで検査をして睡眠時無呼吸症候群であることを診断してもらいます。
(歯科では診断することができません。)
②睡眠検査をした病院で、歯科でオーラルアプライアンス(OA)を作製依頼する紹介状を書いてもらいます。
③電話で当院の予約をお取りください。
④紹介状を持って当院を受診してください。
当院受診後
①レントゲンを撮影し、オーラルアプライアンス(OA)を作るのに問題がないかを検査します。
(むし歯が多数などの問題があれば、他の治療を先に行う場合があります。また歯周病で歯の動揺が大きい場合や歯の欠損が多い場合等、OAを作成できない場合もあります。)
②上下顎の歯の型を取ります。
③上顎に対する下顎の位置を調整したら、自宅でOAを使用してもらいます。
④OAを最終調整します。
⑤定期的にチェックします。